kyakya2828のブログ

知ってる?? 知らない?? 文顕進会長の文書動画と講話文

統一教会と二世コミュニティ【後編】1


二世が教会に通う理由・教会を離れる理由 


主に中高生期までの教育を担当していた二世局はその後、青年までを対象とする「成和局」(05年~)に変わり、さらに父母教育までも含む「家庭教育局」(09年~)へと拡がっていきました。


現場の二世部も「成和子女部」(小学生部)、「成和学生部」(中高生部)、「成和青年部」として定着し、各々担当が立って二世たちの教育及びケアに当たることとなりました。(便宜上、ここではまとめて「二世部」と表記)


さて、二世が教会に通う理由、そして離れる理由は何か―。当然のことながら、年代に応じて状況は異なります。


私が在籍していた5年前の状況で言うなら、小学生期の二世の在籍率(半年1回以上の礼拝参加率)は70%強。この時期の子供たちが教会に通う理由は、ひとえに「親」ゆえです。


障害や不登校等の理由で教会に通わなくなるケースもありますが、一番の要因は「親の意識」に他なりません。


これが中高生期になると、在籍率は約60%に。学業や部活もその要因として挙げられますが、この時期の二世たちが教会に通う理由は、ひとえに「仲間の存在」ゆえです。


親とどんなに良好な関係を結べているとしても、「同世代とのつながり」がなければ、二世たちは教会に残りませんし、逆に親子関係に課題があったとしても、二世同士のつながりが彼らにとってのセーフティーネットになるのです。


さらに、青年期(高卒)になると在籍率は40%強に。社会生活が長くなるほど在籍率は落ち込み、30歳頃には30%以下になります。この時期は、親との関係が良好だったとしても、二世同士のつながりがあったとしても、教会にはつながらなくなるのです。


その理由は何でしょうか? それは正に、「教団(教会組織)の実態」が見えてくるからです。


二世部に所属している間、二世たちには教団の実態は見えません。「教会=二世コミュニティ」なのです。


ところが、一般礼拝に通うようになったり、社会から客観的に教会を見つめるようになることで、その文化の歪みや異常さに気付かされ、理想と現実のギャップ、「言っていること」と「やっていること」の違いが見えてくるのです。


二世たちは言います。「うちの教会は良いことを言うけれど、行動が伴ってない」「社会に益(プラス)となる活動もあるが、害(マイナス)の方が多いように思う」「健全な団体かどうかはお金の流れ(入口と出口)で分かる。そこから見ると、うちは健全な団体ではない」……etc.


教会から得た価値観や二世同士のつながりは大事にしたい、でも教団(教会組織)とは関わりたくない―。それが、私の見てきた二世たちの大半の感覚でした。

×

非ログインユーザーとして返信する