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知ってる?? 知らない?? 文顕進会長の文書動画と講話文

統一教会と二世コミュニティ【後編】3

教団の問題か?社会の問題か?


とある記者の方から、「一連の報道や被害者たちの声を、内部の二世たちはどう感じていると思いますか?」と尋ねられたことがありました。答えは、既に述べてきた中にあるように思います。


私たちは二世部を発足して以来、言わば「二世文化」という、既存の教会組織とは異なるコミュニティと文化をつくり、二世の保護圏をつくってきました。その中で育まれ、それが「教会」だと思っている二世たちにとっては、今、社会が批判している教会の問題点について、ピンと来ていないかもしれません。


教会の公務についている二世たちですら、(特に若い世代の場合)教団の問題の深刻さに気付けていない場合もあるでしょう。彼らの大半は二世教育や海外宣教、地域活動など、統一運動のポジティブな部分を担当しているケースが多いからです。


私自身、二世教育や青年活動に携わりながら、この運動の肯定的側面にも触れてきました。しかし全国を回り、様々な二世たちの声を聞き、親たちの痛みを知り、地域教会の現状に触れる度に、二世圏で作り上げてきた文化と教団の現状とのギャップに、大きな開きを感じることが度々ありました。


逆に、社会生活の長い二世であるほど、教団の課題をはっきり認識していたように思います。社会の尺度で客観的に見つめた時、この教団は「社会の公益に適う団体になっていない」と感じるからです。


私は、各教育現場でのたゆまない改善の努力を否定するつもりはありません。しかし、教団指導部の課題(教団中心の独善的な体質)から目を逸らし続ける限り、また、そこが改革されない限り、問題は繰り返されてしまうように思えてなりません。


内部の二世、信徒の方々においても、本気で教会の改善を願うのであれば、ただ、「社会が問題、批判する側が問題」として、社会の声・被害者の声を撥ね付けてしまうのではなく、また、昨今の報道に対し「見るな、聞くな、触れるな」という教団の一方的指導に盲従してしまうのでもなく、むしろ社会が何を批判し、何に憤り、教団の何が問題なのかについて、個々がよりオープンに情報を受け取り、個々の信仰と良識をもって、その良し悪しを判断していただけたらと思います。

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